こんなに変化があるんです
こんにちは(^^♪
名古屋市北区にある「こはるファミリー歯科」のNです☺
突然ですが…
お子さまの成長って早いですよね。
少し前までモチモチのまあるい赤ちゃんだったかと思えば、
いつのまにか骨格や筋肉の発達によって身長が伸び、体重が増え、
体型を気にするようになり声の高さが変わりますね。体が変化していきます。
幼稚園・保育園、小学校、中学校、高校…
スポーツクラブや部活動などに費やす時間が増え、
塾に行けば夜遅くなり食事が不規則になったり間食が増えたりします。
そうすることで、朝起きられなかったり、
朝にお腹が空いていなかったり朝食の欠食が増えていきます。
飲料など手軽に購入できるものは自分で選んで購入するようになるため、
甘味飲料が多くなる傾向にあります。生活環境が変わります。
思春期を迎えると、心に大きな変化がみられます。
親との関係も希薄になり始め、同世代の友達とのかかわりが強くなり、
生活行動も友達からの影響を受けやすくなります。
そのため、仲間からの評価を気にするようになり、
容姿・持ち物・服装など外見への気遣いが強くなります。
他人と自分を比較して、いろいろ悩みが出やすくなるのです。
そして、自分の独自性を求め親や周囲の大人の干渉に逆らいがちになり、
「第二反抗期」がやってくるのです。
思春期はこれらのような体の変化・生活環境の変化・心の変化によって、
口腔内の状態も悪くなってしまうお子様が増えるのです。
理由としては、先述したような
「甘味飲料を好んで飲んでしまう」「間食が増える」「悩みによるストレス」
あるいは「部活動や勉強に追われ歯科受診できない」
といったようなことが挙げられるのです。
口腔内環境が悪いとは具体的にはどのような事か。
①むし歯・酸蝕症が増える
→不規則な食事・間食から虫歯になりやすいというのは
よく知られていることではありますが、酸蝕症は皆さんご存知ですか?
文字の通り酸によって歯が蝕まれるのです。
酸蝕症がなぜ思春期に増えるかというと…
部活動が始まりスポーツ時には欠かせないスポーツ飲料を多飲するようになります。
そうすると、スポーツ飲料は酸性度が高いですから
口腔内が乾くスポーツ時に飲むスポーツ飲料は酸蝕症になる大きな原因となるのです。
②歯肉炎(歯周炎)が増える
→大人の方でも同じですが、歯と歯茎の間には溝があります。
この溝は病的なものではなくどの方も持っているもので、
2~3㎜が健康的な値になります。
しかしこれが、4mm、5mm…と深くなっていくと歯周炎と判断されるのです。
深さだけでなく、「歯磨きをすると出血する」「歯肉が赤く丸みを帯びている」
このような変化も歯肉炎です。
③不正咬合・顎関節症が増える
→これは環境の変化などでストレスを感じると睡眠中の
歯ぎしり・食いしばりなどで、歯や顎に負担がかかり、
歯並びや顎の関節に影響を及ぼします。
また、寝る姿勢や頬杖を突くような癖でも起こりえます。
保護者の方も本人も思春期を迎えると
口腔内環境が悪くなる傾向にあるということを知っておくことが大切です。
では、それを知ったうえでどのようなことに気をつければよいのでしょうか?
まずは、むし歯になることのリスクを理解しましょう。
大人の方でもそうだと思いますが、
「むし歯になったら治せばいい」「歯がなくなったら入れ歯・被せ物で補えばいい」
そう考えている方は少なくないと思います。
しかし、一度治療してしまうことで二次的にむし歯に発展しやすくなったり、
入れ歯になってしまえばご自身の歯で噛んでいた時と比較すると噛みづらく、
ご飯が美味しく感じられなくなってしまいます。
むし歯にならない、歯を失くさないに越したことはありませんから、
お子さまのうちから歯を大切にする習慣を身につけましょう。
ということで、一度お子様の摂っているおやつや飲み物を見返してみましょう♪
お子さまは大人と比較すると基礎代謝が高く消費エネルギーが多いので、
たくさんのご飯を食べる必要があります。
しかし、食事だけでは補い切れません。その分を間食で補給するのです。
ですから、ドーナツやチョコレートなどの甘いものである必要はないのです。
では、どんなものがいいのかと言いますと、
体を動かすためには必要な筋肉を作ってくれるタンパク質を補うために
手軽に食べられるチーズ。
むし歯になりにくいように、砂糖の含まれていない食品や、
自然の糖分で、食べかすも残りにくいものを選んでいただくとよいでしょう(*’ω’*)
また、煮干しなどのカルシウムの豊富なものを摂取していただくと、
お外でよく遊ぶお子さまは太陽に当たりビタミンDを生成しやすいので
カルシウムの吸収を促進し丈夫な骨へと成長するのです。
飲み物に関しましても、先にお話ししたように糖分の高いジュースは
酸蝕症やむし歯の原因となりますので、水分補給もなるべく
お水や麦茶などで摂るようにするとよいですね♪
いずれも、むし歯になりにくいものを選びましょう(*’▽’)
※クインテッセンス社 歯科衛生士 2016年9月号より引用
次に、歯磨きはいかがでしょうか?
理想の歯磨き回数は究極を言えば、
起きてすぐ・朝食後・昼食後・夕食後(就寝まで何も口にしないものとする)の4回です。
しかし、実際問題朝はバタバタと準備で忙しかったり、
お昼は周りのみんながしないからと自分も歯磨きをしなかったり、
遊びたい気持ちが先だったり、歯磨きが面倒臭くなったり…様々な理由で
その都度その都度丁寧にお掃除するのは難しいかもしれません。
ですから、わたしたち歯科関係者が
ご来院いただければ歯磨きのサポートをしていけますが、
それも3カ月に一度程度の検診でしか確認ができません。
そこで、必要になってくるのが保護者の方のサポートです。
ご自宅での食後の歯磨きの管理、間食や飲料水などの管理は保護者の方でお願いします。
思春期は第二次反抗期ともいわれ、親子関係が難しい時期ではありますが、
歯磨きなどをツールにしてコミュニケーションをとることができれば、
むし歯予防・歯肉炎(歯周炎)予防ができて一石二鳥ではないでしょうか?
今からでも遅くありません。お子様のお口の中・おやつ、飲み物の内容
よーーーーく振り返ってみてくださいね(^_-)-☆