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名古屋市北区杉村の歯医者 【こはるファミリー歯科】
一般歯科、小児歯科、口腔外科
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スタッフブログ

タバコと歯周病

こんにちは(^^♪

名古屋市北区と名古屋市東区の境目、尼ケ坂近くにある

予防に力を入れている「こはるファミリー歯科」のNです☺

最近、よく耳にします。「電子タバコにしました!」

なぜ、電子タバコに変えたのでしょうか?

体に害がなさそうだから?本当に害はないの?

そもそもタバコってどれだけの害が出ているの?

今日はタバコと歯周病についてお話していきます。

まず、電子タバコについてです。

一口に電子タバコと言いますが電子タバコ加熱式タバコの2種類があります。

この二つの違いは…

まず、コンセプトが違うようです。

◎電子タバコは、

「様々な香りや味のリキッドを電力で加熱し、気化させた蒸気を吸って楽しむ嗜好品」

◎加熱式タバコは、

「タバコ葉を電力で加熱し、気化させた蒸気を吸って楽しむ嗜好品」

つまり、いい味・いい香りを楽しみたい方は「電子タバコ」

タバコ本来の味・香りを楽しみたい方は「加熱式タバコ」

というように、使い分けているようです。

また、成分の違いについては

☆電子タバコ…中身はリキッドタイプで、ニコチン・タールが含まれていない

☆加熱式タバコ…中身はタバコ葉で、ニコチン・タールが含まれる

 

ご存知の方もほとんどかもしれませんが、

一度、ニコチンとタールについておさらいしてみましょう♪

<ニコチンとは>

一言でいえば、依存薬物です。

ニコチン依存はほかの薬物依存と同じなのです。

どのような事かというと

➡①精神依存(吸いたいという欲求)

②耐性(徐々に本数が増えるetc…)

③身体依存(禁断症状が出る)

 

次に気になるのが、「ニコチンが及ぼす体への影響」です。

ニコチンは、肺から吸収されるとおおよそ7秒で脳へ到達します。

すると、血管収縮や心拍数の増加がみられます。

収縮した血管が戻るのには約30分かかるようで、心臓に大きな負担がかかります。

それだけではなく、ニコチンは身体を守る免疫の機能を狂わせるため、

病気に対する抵抗力の低下や、アレルギーが出やすくなります

また、“3mgのニコチンで3000gの新生児が死に至る

と言われるほどの毒性があります。

 

タールとは

発がん性物質。がんを引き起こす可能性のある物質が約70種類含まれています。

 

そのままですね。発がん性物質が含まれますので、

タールを摂取し続けるとがんを発症させるリスクが高まるのです。

 

ニコチンとタールにはこんなリスクがあるんですね!

 

体に影響を及ぼすということは皆さんよくご存知かとは思いますが

では、なぜわたしたち歯科医院でこの話題を取り上げたのか…?なぜなら…

喫煙と歯周病に大きな関わりがあるから」なんです!!!

どのように関係があるのでしょうか。

まず、「ニコチンが及ぼす体の影響」でもお伝えした通り、

血管が収縮する作用が働きますから、血液の流れ悪くなります。

そうすると、出血がしにくくなり自分が歯周病であるということに気づくのが

遅くなります。

気づきにくいのに、免疫の低下により歯周病菌に勝てず、

タバコを吸っていない方と比較すると歯周病にかかりやすくなっているので

厄介なのです。

タバコの入り口はまず「お口」ですから、初めにお口に影響が出るのです。

では、具体的に“タバコを吸っている人”と“吸っていない人”では

歯周病のリスクにどれほどの違いがあるのでしょうか。

歯周病にかかる危険性は

1日に10本未満…非喫煙者の2.8倍

1日に20本…非喫煙者の4.7倍

1日に30本以上…非喫煙者の5.9倍   にもなるのです。

また、タバコを吸うことでお口の中の老化を10年以上早めていることもわかっています

老化が早まるということは、支え切れなくなった歯が抜け落ち、舌も上手く動かせず、

唾液の出も悪くなり、食べたいものが食べることができなくなるのです。

そうすると、おのずと衰弱してしまう未来が見えてくるはずです…

しかし!!安心してください。

禁煙に成功すればこの歯周病のリスクが低下することもわかっているのです。

歯周病のかかりやすさは4割も減少し、また、肺がんにかかるリスクも低下するのです。

 

ここで一度、電子タバコのお話に戻りますが、

2種類の比較により体に害を及ぼす「ニコチン」「タール」が含まれていない

電子タバコなら吸ってもいいじゃないかと思うでしょう。

しかし、「含まれていないから確実に害はありません」と言い切れる実験結果もまだ

出ていないようなのです。言ってみれば電子タバコは電子機器ですから

それを口に含んでいる時点でなんらかの害は及んでいるのではないでしょうか?

 

タバコは吸っている本人だけではなく、

周りの方への被害のほうが大きいことを忘れてはいけません。

今は、「喫煙ルーム」「喫煙席」「禁煙席」「全席禁煙」など、

喫煙に関してかなりシビアにはなってきていますが、

風がない状況でもタバコの粉塵や発がん物質は7メートル先まで届いているのです。

風がある状況ですとその2~3倍は広がっているそうです。

 

このブログを機に、禁煙を考えている方は思い切って禁煙に踏み切ってみてください。

「まだ、禁煙は考えられない・考えたくない」という方も一度、タバコの害について

考えてみてください。