~ドライマウスについて~
皆さん、お口の中が乾くと思ったことはありませんか?
その症状、ドライマウスかもしれません。
ドライマウスとは、さまざまな原因により、主に唾液の分泌量が少なくなり、口の中が乾燥状態に陥ることを言います。
唾液量が少なくなると、口腔内に細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因ともなり、
唾液分泌が減らなくても、乾燥感やのどの渇きを感じる場合もあります。
日本では、50歳以上の方に多くみられ、口の渇きを感じている人が4人に1人いると推測されています。
最近ではストレスや生活習慣病により、30~40歳代の女性で自覚症状を訴える人が増えてきていることが指摘されています。
また、噛むという行為は、唾液の分泌を促しますが、衰えると唾液の分泌量がますます低下しドライマウス症状になるのです。近年、ファストフードを食べる機会も増え、やわらかい食べ物を好むようになり、咀嚼時間は昔に比べてずいぶん短くなっています。
ドライマウスの主な症状は
・口が乾く
・口がねばつく
・水をよく飲む
・話しづらい
・食事しづらい
・食事がおいしくない
・舌が痛い
・口臭が気になる
・寝ていると口がカラカラになる
があげられます。
また主な原因は
・薬剤の副作用
・中枢や末梢神経障害
・糖尿病・腎臓疾患
・精神的ストレス
・筋力の低下
・口呼吸
・加齢
があげられます。
ドライマウスの原因が全身的な内科疾患に起因するケースも考えられるため、
適切な診断が必要となります。
対処法は、唾液を出す3つの唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)の場所をマッサージして、口の中の乾燥を防止してください。
イラスト:Club Sunstarより引用
ノンアルコールで刺激の少ない洗口剤やうがい薬で1日数回行ったり、保湿スプレーなど使用したりするのも効果的です。
少しでも気になる方は、一度ご相談ください。