お食事が資本です
こんにちは(^^♪
名古屋市北区の「こはるファミリー歯科」のNです☺
65歳以上の高齢者人口は2018年9月15日時点で総人口の約1/4といわれています。
日本では少子高齢化が大きく進んでいるのです。
そこで問題になってくるのが、要介護に至ってしまう原因です。
みなさん、原因は何だと思いますか?
認知症?運動機能の低下?いろんな原因が考えられますよね。
しかしそれも、元を辿れば全ては「低栄養」が原因となってきます。
では、「低栄養」とは何でしょうか?
“健康的に生きるために必要な量の栄養素が摂れていない状態”
のことをいいます。
必要な栄養素が足りていないのですから、どんどん衰弱してしまうのです。
これが要介護に至る原因と考え、低栄養が注目されています。
特に体を構成するのに最も重要である、
エネルギーとタンパク質の不足が低栄養をまねくのです。
高齢になると、消化機能・噛む力・嚥下機能の衰えにより
栄養も水分も充分に摂ることができず、低栄養だけでなく脱水も起こりうるのです。
また、孤食による食欲の減退なども要因の一つとされます。
一人のお食事は楽しくないですよね。
低栄養には、機能的な問題だけではなく
食事をする環境にも大きな問題があるのかもしれません。
では、低栄養の状態が続くとどうなってしまうのか
①痩せてくる(体重の減少)
②皮膚の炎症を起こしやすくなる(皮膚が剥がれ落ちやすい・免疫力の低下)
③風邪などの感染症や合併症にかかりやすい(免疫力の低下)
④歩くのが遅くなり、よろけやすくなる または歩けなくなる(歩行の速度の低下)
⑤元気がなく、体が疲れやすくなる(活動量低下・軽度認知症・うつ)
⑥口の中や目が乾燥してくる(脱水・多剤服用)
⑦握力が落ちてくる(握力の低下)
といったことが挙げられます。
このブログを通して、
「私は大丈夫だろうか…?」と、お食事の内容を見直していただけたら
それは一番喜ばしい事ですが、自分で気づくことはなかなか難しいですよね。
そんな時に活躍するのが、歯科医院のスタッフなのです!
患者さんと長いお付き合いのできる歯科は、患者さんの変化に気づきやすいです。
みなさん、歯医者はお口の中だけしか見ていないと思っていませんか?
お口の中も見つつ「なんだか今日は元気がないなぁ」「疲れているのかなぁ」と、
実は意外と患者さんの雰囲気や見た目からいつもとは違う皆さんの変化を
察知しているのです。
そんな私たちだからこそ、「低栄養になっていないか」気づくことができるのです。
しかし、私たちは管理栄養士ではありませんから具体的なお食事内容のアドバスは
なかなか難しいものです。
しかし、低栄養になる一番の原因はわかっていますから、
私たち歯科医院ではこんなご提案をします!
「タンパク質を毎日しっかり摂ってくださいね」
じゃあ、いったいどれだけのタンパク質を摂取したらよいのやら…
タンパク質は一日に60gの摂取が必要であると言われています。
これは成人以上であれば年代関係なく共通する必要量なのです。
(疾患により制限のある方は除きます)
タンパク質が多く含まれているとされる食品のタンパク質の含有量です。
・とりもも(1/2枚100g)…16.6g
・とりささみ(1本)…8g
・豚ヒレ(1㎝厚み一切れ)…6.8g
・あじの開き(1枚)…18.6g
・ツナ缶(1缶)…14.2g
・マグロ刺身(6切れ)…15.8g
・ゆで卵(1個)…6.5g
・木綿豆腐(1/4丁100g)…6.6g
・納豆(1パック50g)…8.3g
・生揚げ(1/2枚100g)…10.5g
・牛乳(200ml)…6.6g
・スライスチーズ(1枚)…4.1g
・ヨーグルト(1カップ)…4.2g
これらをうまく組み合わせて必要量をクリアしていきましょう♪
高齢者に対しての低栄養が注目されがちですが、若い方にも低栄養は考えていただくべき問題です。ストレスなどによる拒食症や、過度なダイエットでの栄養の偏りが隠れていることがあります。まずは「低栄養」という言葉を知っていただくことが大切です。
お食事をしっかりと摂るためにもまずは歯科の受診から始めてみてはいかがですか?